青い空について
「子どもワークショップ」に行ったときに、ときどき聞かれることがあります。
それは子どもたちからのうれしい質問です。一つは「なんで“青い空”って名前なの?」
もう一つは「どうして CAPをしているの?」です。
なんで“青い空”って名前なの?
子どもたちにそう聞かれたとき、こんなふうに答えます。
「空を見上げたことがあるかな?
空は真っ青なときも、曇っていて灰色のときもあるし、雨や雪が降ってくるときもあるね。
でも、曇りの日も雨の日も、雲の上には青い空が広がっているんだ。
どんな天気だって、世界中、誰の上にも青い空はあるんだよ」と。
そして、「今日、『生きていくのにどうしても必要なものを権利(人権)』と教わったよね。
みんなの上に青い空があるように、世界中の人の一人ひとりに権利(人権)があるね。
誰にでもあるものという意味で“青い空”ってつけたんだよ」と説明します。
見上げれば、世界中誰の上にも、たしかに青い空はあります。
どうして CAPをしているの?
そう聞かれたら、「みんながおとなになったとき、みんなが笑顔でいてほしいから。
この世の中から暴力がなくなってほしいからだよ」と話します。
私たち“青い空”は子どもの未来に対して、「暴力のない社会」を手渡していきたいと願っています。
そのために、CAPだけではなく、女性のための「セルフ・ディフェンス講座」や人権や非暴力に関する研修や講演会も開いています。
かけがえのない一人ひとり、この世界に誰もこの私に代わる人はいない…。
誰もが「大切な私」であることを、未来のある子どもからおとなまで、人権の理解を深め、非暴力の大切さを伝えていきたい…。
それが、私たち“青い空”の想いです。
この絵は “青い空” のマスコットで「ライトちゃん」といいます。
ライトとは英語で「権利」のことです。「人は誰でも生きるのに必要な権利」を持っています。
誰もが等しく生まれながらにある人権<Human Rights (ヒューマンライツ)>を元に、
<Right (ライト)>と名づけました。
ライトちゃんは男の子でも女の子でもありません。所属する国もありません。地球上にすんでいる私たちの一員の人間として描いています。