CAP以外の講座
社会には、とても残念なことに、さまざまな場所でさまざまな暴力がおこっています。
“青い空”では、これまでCAPで活かした経験とスタッフのスペシャリティを活かし、「セルフ・ディフェンス(護身術)講座」や「デートDV防止講座」などの講座を開講。大切な自分の心とからだを守り、社会の暴力防止に役立ってほしいと願っています。
セルフ・ディフェンス(護身術)講座
~大切な私の心とからだを守るために~
痴漢やストーカー、セクシュアル・ハラスメントやドメスティック・バイオレンス…。地域で、職場や学校で、家庭で、社会で起こるさまざまな女性への暴力から、自分自身の心とからだを守る方法を学ぶ実践型の講座です。
セルフ・ディフェンス(護身術)講座は、こんなシーンに有効です。
「帰り道、人通りの少ない道を歩く」「込んだ電車で嫌な思いをして毎朝気が重い」
通学・通勤途中での暴力が心配される学生や社会人の方にとって、学校や職場での講習会は有効です。暴力を寄せ付けない態度、手などをつかまれた時などの対処法を学べます。
「上司に冗談ふうにタッチされて困っている…」「お酒の無理強いを断るには…」
職場でのハラスメント対策や新入社員研修の一環として、取り入れていただけます。ハラスメントに対する考え方、心の持ち方、断る時の態度や表現などを修得できます。
「振り込め詐欺やひったくり、高齢者が狙われて怖い」「夫からの暴力がある」
家庭や地域で起こる暴力防止や啓発活動に、セルフ・ディフェンス講座は有効です。 男女共同参画センター・生涯学習センター・保健センターや、地域の民生児童委員会での人権啓発講座、自治体やマンション、サークルなどのグループの学習会、スポーツジムでのイベントメニューなど、さまざまな講座に対応いたします。
他人事(ひとごと)ではないDV・デートDV
夫婦など親密な間柄で起こる暴力のことを、『ドメステック・バイオレンス(DV)』と言います。DVは若い恋人の間でも起こっていて、それを『デートDV』と言います。
民間の団体での調査では、女性の5人に1人以上、男性の11人に1人の割合でデートDVの被害にあっていると報告されています。※1 この『デートDV』をなくすための第一歩は、その背景にある間違った価値観に気づくことです。「デートDV防止講座」では、チェックシートやDVDを教材にして、デートDVをする側にもデートDVをされる側にもならないですむよう、自分のこととして考えられる工夫をしています。
デートDVは決して他人事ではありません。10代~20代で、交際相手から肉体的・精神的な暴力を受けた経験がある人は、男女ともに50%です。※2
こんなシーンを見た事がありませんか? これらはデートDVです。
◆ 頻繁に携帯に電話をしたり、どこで誰と会っているかチェックしたりする。
◆ 付き合っている相手を「自分の物」と言っている。
◆ 強引に相手にバイトを辞めさせる。
※1 2006年10月から2007年10月 アウェア(民間団体)の調査「デートDVに関して若者のもつ意識調査」
※2 2008年 内閣府の調査「10~20代の若い世代での恋人間の暴力(デートDV)に関するインターネット調査」